皆既日食や部分日食という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。でも、月食なら肉眼で見る事が出来ますが、日食は直接見てしまうと目を傷めてしまうため、特別な道具が必要なイメージがあり、観察に挑戦したことがない場合が多く見受けられます。
ホームセンターや一部のショップなどにはそのためのグッズとして『日食グラス』が販売されており、そのグラス越しに太陽を見ると満ち欠けを見る事ができます。
しかし、人生で何度も見る機会があるとは言えない天体ショーのためにわざわざ家に日食グラスを常備する家庭は少ないですよね。
そこでこの記事では『皆既日食を見る道具8選!家にあるもので手軽に観測してみよう!』と題しまして、お金も手間もほとんどかけることなく皆既日食または部分日食を見る方法を伝授いたします。
その1:ピンホールカードを作る
まず、本格的に観測したい場合は、『ピンホールカード』を作ることをお勧めします。
ピンホールカードは簡単に作ることが出来ます。
・白く透けにくい厚さの画用紙(黒は厳禁!)
・穴あけパンチ
簡単なので親子で一緒に作ってみてもいいですよ!!
ピンホールカードの作り方
※画用紙が家になかったのでコピー用紙で代用しています。
コピー用紙は太陽光が透けますので適していません、必ず画用紙を使いましょう。
まず、画用紙に穴あけパンチで穴を開けます。
端っこに穴をあけてしまうと手で持ちにくくなってしまうので、できるだけ真ん中に開けるように工夫してください。
出来たらあとはその紙を持って外に出て、太陽光を紙に当てるだけ!!
地面に欠けた太陽光がくっきり浮かび上がるでしょう。
ただし、開けた穴の大きさによってピントの合う位置が違いますので自分の手で虫メガネのように調節してみてくださいね!
また、たくさんの穴をあけた紙を用意すると、地面にたくさん欠けた太陽の影が映りますのでかなりインスタ映えします。
大小さまざまな穴をあけて比べてみても面白いですよ。
その2:穴の開いた日用品を見つける
穴あけパンチもなく、工作も面倒だけど観測したいという方にお勧めする方法があります。
それは、『穴の開いた日用品を見つける事』です。
穴の開いた日用品の一例はこちら。
・クラッカー
・穴あきお玉
・茶こし
・キャップ帽の後ろの部分
・ザル
・おとしぶた
光を通さない素材に穴が開いていて、なおかつ穴が大きすぎなければある程度のもので観測することが出来ます!中には麦わら帽子で観測した方もいらっしゃいました。
それぞれの素材や穴の大きさが違う事によって焦点距離が違い、大きさや影の濃さが変わりますし、見ごたえがあります。
いろいろなもので比べてみましょう!!
なぜピンホールカードや穴を通すと日食の観測が出来るのか
ピンホールカードや穴を通すと日食の観測が出来る原理は簡単です。
普段私たちが見ている太陽光は四方八方に光が拡散し飛び散ってしまっています。
そのため、太陽光を1つに集約する必要があるのです。
そこで、ピンホールカメラの要領で穴に太陽光を通過させるようにすると、飛び散っていた太陽光は穴に向かって集まり通り抜けることになります。
穴を通過できなかった部分と、存在しない(欠けてしまっている)太陽の部分がちょうど陰になり、ピンホールや物質の穴というふるいにかけられます。
こうして上下逆さまではありますが、投影すること出来るようになります。
正しい方法で日食を観測しよう
この記事ではかなりお手軽な方法で日食を観測する方法をご紹介しました。
ちなみに私が経験した観測方法以外にもいろいろな方法があります。それはこちら。
・カメラのフィルム
・黒い下敷き
などで観測すると、赤外線を通してしまいますし太陽光を観測するための商品ではない為絶対にやめてください。
正しい方法で是非宇宙の神秘を観測してみましょう!それでは最後までお読みいただきありがとうございました。