星座の神話で語られる星座の意味と悲劇から感動の物語を紹介!有名なオリオンは恋愛で身を滅ぼした?

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占いや理科の勉強などでたびたび出てくる星座。ギリシャ神話と星座が関係ある事は知っている人もいると思いますが星座の意味までは、そこまで身近に感じたことはないのではないでしょうか。
しかし、星座の神話は星座の数だけ物語が存在しますので星座物語も又星座の数だけありその中には、悲劇の話、心を打たれる恋愛物語も数多くあり星座の神話とは興味を引くなかなか面白いものです。

そこでこの記事では、『星座の神話で語られる星座の意味と悲劇から感動の物語を紹介!有名なオリオンは恋愛で身を滅ぼした?』と題し、今の私たちでも感情移入しやすいような星座の神話をご紹介いたします。

この記事を読み終わったころには、星座の神話・ギリシャ神話には面白いところが沢山あると感じてもらえるとうれしいです。今夜には星座を探したくなっているかもしれません!

それでは早速ご紹介いたします。

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オリオン(オリオン座)は恋愛によって身を滅ぼした


冬の星座としてあまりにも有名なオリオン座。そのオリオンとは海神ポセイドンの息子で狩猟の達人でした。そしてとても美男子として有名でした。
ただ、他と違うところは巨人だったところくらいです。
そんなオリオンは恋愛によって身を滅ぼしてしまったというくらい恋愛運はありませんでした。

若いオリオンはどんな恋愛をしたのか

ある日放浪していたオリオンは、キオス島という島にたどり着きます。その島の王オイノピオーンには娘がいました。名前はメロペー。
オリオンはこのメロペーに一目惚れ!メロペーとメロペーの父に気に入られようと得意の狩猟テクニックを活かし、様々な貢ぎ物をしたのです。
ところがオイノピオーンは結婚を許してくれませんでした。さらに、メロペーもオリオンのことを気に入りませんでした。オイノピオーンは単純に父親として娘をやりたくなかったのかもしれませんが、メロペーに関してはタイプでなかったのかもしれません。

力づくで手にしようとして返り討ちに

そこでオリオンは、強行突破に出ようとします。なんと、力づくてメロペーを自分のものにしようとしてしまったのです!
これにオイノピオーンは激怒し、自分の父であり、メロペーの祖父である酒の神ディオニュソスに頼み、オリオンに復讐をします。
その方法はオリオンを泥酔させ、その両眼をくりぬいて、海辺に捨てるという残酷なものでした。

その後オリオンはなんとか目の治療をしてもらい治りました。

オリオンを愛する女性が登場する

自分勝手な恋愛をしてしまったオリオンに好意を寄せた女性がいました。その名は狩猟の女神アルテミス。
オリオンは過去の反省から狩猟をして真面目に生きようとアルテミスと一生懸命狩りをしていました。

ところがそのオリオンの姿を見てアルテミスは恋に落ちてしまいます。しかし、アルテミスの兄であるアポロンは大反対。
なぜならアポロンはオリオンの目を治療してくれた張本人。つまり、過去の自分勝手な恋愛を知っているのです。
それでもアルテミスは恋愛を止める事は出来ませんでした。

愛する男性を射抜いて殺してしまった悲劇

それを見たアポロンは、ある日顔だけ出して泳いでいるオリオンを遠くに見つけ、アルテミスにこう言ったのです。
「あそこにある小島を弓矢で撃ち落とせるかな?狩猟の名人のお前なら簡単だろう?」
それを聞いたアルテミスは「おまかせください!」と弓矢を放ちます!そして見事命中したのですが・・・それは小島ではなく愛するオリオンだったのです!

それを知ったアルテミスの絶望は著しかったようで、その悲しみと愛する気持ちから全知全能の神ゼウスに、オリオンを空に上げてもらうことを頼みます。こうしてアルテミスは星空を眺めて愛するオリオンを想ったまま、二度と恋愛をしませんでした。

別説ではオリオンがまた悪い男に

アルテミスの悲恋以外にもオリオンの死の理由には別説があり、こちらの方が有名です。
それはオリオンがアルテミスに恋をし、またしてもアルテミスを無理やり自分のものにしようとした、というものです。
これが理由でアルテミスはオリオンに毒サソリを放ち、オリオンはその毒でやられて死んでしまうのです。

だからオリオン座とさそり座は同じ空に現れることがない、という星座の位置関係と神話を匠に組み合わせた面白い別説です。

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日本神話にも似ていること座の話


こと座というと小学校の時に夏の大三角形として、一等星のベガを覚えさせられた記憶があると思います。
そのこと座にも悲しい恋愛物語が隠されています。

夏の夜空にひときわ大きく輝くベガを見ながらストーリーに思いをはせてみましょう。

音楽の天才オルフェウス

昔オルフェウスというギリシャで一番の音楽家がいました。音楽の女神を母に持ち、いつも竪琴を片手に素晴らしい演奏をしていたそうです。
そんなオルフェウスは妖精であるエウリディケという女性と結婚します。エウリディケは美しく、オルフェウスは幸せな毎日を送っていました。
ところが、その幸せは長く続かず、エウリディケは亡くなってしまいます。

そこでオルフェウスは妻を冥界から取り戻すために竪琴を片手に旅に出るのです。
その旅路で竪琴は大活躍します。

竪琴の音に魅了され条件付きで妻を取り戻すことを許可

オルフェウスの竪琴は様々な神様をも魅了し、また妻を一途に愛する気持ちがあふれる演奏に皆心を打たれてしまいました。
そこで冥界の神であるハデスは「冥界の入り口まで振り返らず戻れたらエウリディケを返そう」と約束します。

オルフェウスは早く妻の顔が見たいと思いながらも必死に我慢して歩き続けたのですが、ふと後ろからついてきている足音が止まりました。
その瞬間オルフェウスはとっさに後ろを振り返ってしまいます。すると、エウリディケは自分のもとへ戻らずそのまま姿を消してしまったのです!
つまり、足音が消えようが何があろうが振り返らないという約束を守れなかったオルフェウスに起きた悲劇でした。

その後、その悲しみの中でオルフェウス自身も亡くなってしまいます。それを見たゼウスは哀れに思い、オルフェウスの竪琴を星座にしたと言われています。

日本神話にもある『見るなのタブー』


実は見るなといったのに振り返ってしまい、ひどい目にあう(もしくは望みが叶わなかった)というものは世界中の神話にあります。
民話の類型としては禁室型(きんしつがた)と呼ばれています。

日本神話では、イザナギとイザナミがたくさんの神様を産みますが、その中の火の神によってイザナミが死んでしまい、悲しんだイザナギが黄泉の国までイザナミを迎えに行きます。
そこでイザナミは「黄泉の国の食べ物を食べてしまったからすぐには帰れないため、少し待っていてほしい。でも扉は開けないでほしい」とイザナギを黄泉の国の扉の前で待たせます。
ところがイザナギは辛抱溜まらずその扉を開けてしまうのです。するとそこには醜くなったイザナミの姿が!

しかしこの後二人は引き裂かれたわけではなく、二人は大喧嘩をしてしまうのですからギリシャ神話よりかなり人間味があります。

有名作品にもある描写

この見るなのタブーはかの有名な「千と千尋の神隠し」にも登場します。
全ての冒険が終わった千尋が元の世界に戻るとき、ハクに「決して振り返ってはいけない」と忠告されるのです。
映画では千尋は言う事を聞いてトンネルを抜けてから振り返ることなくしっかり元の世界に戻れています。

しかし、もしもこの時千尋が振り返ってしまっていたら、きっと元の世界に戻れずハクは消えてしまったのかもしれません。
千と千尋も神様が登場する物語ですので、ギリシャ神話や日本神話を踏襲していると考えると、星座の神話と遠くない作品に思えて急にロマンチックになりますよ。

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ギリシャ神話は神話と現実の間で揺れる愛の物語

ギリシャ神話は悲恋だけでなく様々な逸話に登場した登場人物を哀れに思ったり功績をたたえたりして星座にしていることで、今でもその姿を見ることが出来る神話と現実を行き来する面白いストーリーなのです。
オリオン座も、こと座も今回のストーリーを知った上で観測すればまた変わったイメージを持つでしょう。

オリオン座、こと座は有名な一等星を持っていますし、都心でも観る事ができる星座ですので是非一度空を見上げて思いをはせてみてください。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

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